%3Ciframe%20width%3D%221280%22%20height%3D%22720%22%20src%3D%22https%3A%2F%2Fwww.youtube.com%2Fembed%2F5Y8ALiqbhF4%22%20frameborder%3D%220%22%20allow%3D%22accelerometer%3B%20autoplay%3B%20encrypted-media%3B%20gyroscope%3B%20picture-in-picture%22%20allowfullscreen%3E%3C%2Fiframe%3E今回は、はじめてフライロッドのグリップとリールシート交換(ロッドビルディング・リペア・修理)に挑戦してみましたので、その記録です。はじめに僕と同様に、グリップとリールシートの両方を一度に交換したいと考える方には参考になるかもしれない記事です。あくまで僕は素人なので、他の方の記事やショップなどでも情報を集めていただけると安心かと思います。また、グリップのみ交換、リールシートのみ交換というケースは僕も未経験ですし、手順や方法も変わってくるはずですので、ご注意ください。大事なロッドだと思いますので、諸々お調べになってからトライいただけたら幸いです。1. リールシートを外すまずはリールシートを外します。そのためにはエポキシの接着剤を溶かします。湯煎にかけてエポキシを溶かす方法としてまず取り組んだのは、湯煎です。ぐつぐつ5分くらいは煮込んだはずですが、全くびくともしません。笑もっと長くやれば違ったかもしれませんが、ちょっとチキってしまいました。バーナーで炙ってエポキシを溶かすいくつかYouTubeを調べてみると、バーナーでリールシートを炙ってエポキシを溶かす、というのもありました。が、僕の今回のロッドはウッドスペーサーのため、温度の伝達も遅そうだし、下手したら燃えるかも。しかし、前述したように湯煎でうまく溶けなかったため、無理やりバーナーで炙ったところ、ロッドが溶けて折れてしまいました。(正確にはロッドが溶けて折れたので、最終的には切断しました)2. グリップを外す取り外す、というか破壊する、に近しいです。ペンチ等でバキバキ外していきます。これは割とすぐにできるのですが、ロッド表面はエポキシがこびりついていて、ペンチだけでは綺麗になりません。そこで僕は、ヤスリに軽くかけたり、カッターで削いだり、ライターで炙ってエポキシだけ溶かしたり、あれこれやって綺麗にしました。これは割りかし簡単でした。3. グリップの穴を拡張する次はグリップの穴がロッドを通るように拡張します。今回は6.58mmを8.77mmの約2.2mmへのアップです。最初はこういう作業が必要だと思わなくて、何も道具を用意していませんでしたので、8mmのドリルと棒ヤスリを購入しました。笑元々空いていた穴を元に、ドリルを差し込んでいきます。なぜ、8.77mmの穴を作るのに、8.5mmのドリルにせず、8mmにしたかというと、そもそも8.5mmの手動ドリルが見つからなかった。電動ドリルだと、方向をミスすると一気に穴が空いて、グリップが壊れてしまいそうで怖かった最終の0.数mmは棒ヤスリで丁寧に削っていくほうが仕上がりが良くなりそうな気がしたという理由からです。いい感じに開きました。4. グリップを接着する必要な人はワインディングチェックを先に入れるグリップをつけてからだとワインディングチェックは入れられないので、つけたい人は忘れずにしてください。笑ワインディングチェックも内径が様々ですので、発注するときは注意が必要です。一番近いものを今回選びましたが、固定させたいところだと若干ゆるいので、マーキングテープを1〜2回巻いて、その上にワインディングチェックをハメました。飛び出たマーキングテープはエポキシで固定した後に、カッターでカットして剥がします。グリップをつけるいよいよです。とはいえ、ロッドとグリップの穴にエポキシをたっぷりつけて、差し込むだけです。この時にグリップの先は穴以外をマスキングテープで覆っておくと、余計なエポキシがグリップに接着しなくなるため、仕上がりが綺麗になります。挿入しました。これで放置します。5. リールシートを接着するリールシートですが、これも穴がロッドの芯材より太いケースがあります。これもマスキングテープなどで、芯材を太くしてあげるとしっかりと留まります。ただ気をつけないといけないのは、マスキングテープで補強された芯とリールシートの穴のサイズがぴったりすぎると、挿入するときにマスキングテープが摩擦でずれる場合があります。ずれるだけならまだいいのですが、ずれた状態から元の状態に勝手に戻ろうとしますので、そのままにしておくと、グリップとリールシートの間に隙間が生じてしまいます。なので、僕はこんな感じでグリップとリールシートが離れないように、補強をして乾燥させました。完成!思ってたより完成度が高くて自分で感動しました...笑ロッドの仕組みの勉強にもなりますし、愛着も増すので、興味のある方はまずやってみるといいなと思います!番外編:カーボン棒を継いで、折れたロッドの長さを元に戻すこれはロッドがリールシート部分あたりで折れてしまった時の、リカバリー策です。グリップよりも先端で折れたときには対応できません。今回のロッドは中空でしたので、それに入るようなカーボン棒を調達。それを折れた部分に刺し、新しいグリップとリールシートがちょうど収まるの長さにカット。カーボン棒の刺さる部分は、ヤスリをかけて軽くテーパーにして絞まりやすく。また棒にマスキングテープを巻くことでよりテーパー&挿入時の締まりを強くしました。継ぐ際は、エポキシ(僕はクイック30というものを使用)をたっぷりつけます。こんな感じでバッチリ。引っ張ってももう抜けません。そして、以下の画像のようにグリップとリールシートをつける上で、不要な部分をマーキング。ノコギリを使って切り落とします。そして、延長が無事に完成です。あとは通常通りグリップやリールシートを装着します。