今回は、養沢の冬季特別延長期間に初めて訪れました。今年一番お世話になった釣り場もこれがラストです。初めてニンフをメインに釣ってみる今までなんとかドライフライで戦ってきましたが、前回のうらたんざわでドライではもう限界に来てそうな感触がありました。ですので、ここからはニンフフィッシングをメインにしてスキルアップを狙います。ニンフと言っても釣り方は様々一口にニンフと言っても種類がとてもたくさんあります。「ニンフ」というキーワードを検索してみると、ヨーロピアンニンフィング、ルースニング、アウトリガーなどなど専門用語が出てきて、速攻ちんぷんかんになりました。とりあえず根気強くFlyFisherやネットで情報を漁っていくうちに、なんとなく以下のように整理できました。ざっくりなので、専門の方からすると全然甘いと思われるかもしれませんが、初心者の最初の理解だと思ってお読みください。ヨーロピアンニンフィングヨーロッパ発祥。競技から生まれ、各地へ発展。効率的にたくさん釣るのに向いている。日本ではそこまで主流ではないが、世界では人気が広まりつつある。ただし、ドライフライとは違った専門のロッドやラインシステムが望ましいという認識。軽くて長さのあるロッドに、シンキングライン、ドロッパー(メインのフライの他にもフライをぶら下げる)やティペットリング(ドロッパー管理がしやすくなる)を用いる。ルースニングインジゲーターと呼ばれる目印をティペットにつけ、その反応を元にアタリを判断して釣る。フライにはビーズヘッドという錘をつけたり、フライの近くのティペットに錘をつけて沈める。ここまではユーロニンフと似ているが、ラインシステムが専用じゃなくてもできる。ドライフライのシステムを組んでおいて、その日のステータスに合わせてニンフに切り替えやすい。アウトリガー脈釣りと同じ認識。テンカラに近い。インジゲーターはほとんど使わず、リーダーも短くしてダイレクトにアタリを感じて釣る。フライにはビーズヘッドという錘をつけたり、フライの近くのティペットに錘をつけて沈める。ラインシステムが短いので、その分立ち位置から遠いところを釣るには、長さのあるロッドが必要。ルースニングを選択僕が選んだのは、ルースニング。基本はドライフライの時とラインシステムは変えないでやる、という考え方にしました。というのも、里見栄正さんが「ドライフライの時とシステムは変えずにニンフをやる」というようなことをFlyFisherでおっしゃっていて、その臨機応変さが好みだったからです。わざわざ、ニンフ用のロッドを買う予算とニンフロッドとドライロッドを持ち歩くのが面倒というのも大きいです。ルースニングしても釣れないのは…?ということでルースニングで釣り始めますが、全然ヒットしません。笑この日は気温が4℃、水温は11℃なので、そこまで活性が悪いこともないだろうと踏んでいましたが、それにしても釣れない。午前中はボウズに終わりました。お昼を食べながら原因を考えてみると、思い当たることがたくさんありました。ビーズヘッドとインジゲーターがあるキャスティングに慣れてない。結果、ライントラブルにつながって時間のロス。ラインシステムが前回からそのままのLDL(ロングドリフトリーダー)システムのままで21ftもあった。養沢は川幅が狭いので正直LDLだとライントラブルが増える。これも時間やチャンスのロス。水深とインジゲーターの取り付け位置が合ってない。インジゲーターの位置が一定すぎて、大物がいる深みでニンフが届いていない。粘着シール式のインジゲーターだと位置をずらせないので、いちいち外したりするのが面倒。課題だらけ…です。修正して午後はなんとか2匹ヒット気を取り直してラインシステムを少し短くして、午後を迎えます。すると、ほどなくまず1匹、おそらくアブラハヤでしょうか。小さい魚ですが、初めてニンフィングで釣果をあげることができました。これで僕も気持ちも少し落ち着いたのか、その数分後、ようやくニジマスをヒット。うまく頭に流し込めて、ズルッとインジゲーターが沈むのが見えて、フッキング。バレることもなく、比較的素直にランディングしてくれました。いや、嬉しいなー!初めてニンフィングで釣ったと言える瞬間でした。その後は、アタリもなく天気も崩れてきたので納竿としました。川によってラインシステムを対応させる帰り道に思ったのは、川によってLDLで20ftを超えるロングドリフトがよいのか、ショートリーダー+ロングティペットで15ftくらいに抑えてテンポよい釣り(フィネスというらしい)にするのか、見極めて準備をしないといけない、ということです。もちろんそれは、ラインシステムだけではなく、ロッドも含めてです。養沢で一番釣れた時を振り返ると、たまたま#2番ロッド7.6ftで15ftのラインシステムでフィネスな釣りをしていた時でした。当時はそんなこと考えてもいませんでしたが、今回最初にやっていた#3ロッド7.6ftでLDLな釣りスタイルよりは、養沢にフィットしていたのかもしれません。やればやるほど、理解が深まってまた面白くなる。フライフィッシングってすごい。次もまたどんなトライをしようか楽しみです。